【重賞予想】阪神大賞典(G2)の狙い馬1頭(2025.3.23)

2021年から4年連続で阪神大賞典の優勝馬が天皇賞春で連対、直近2年においてはジャスティンパレスとテーオーロイヤルが天皇賞春で優勝している。天皇賞春に向けては重要なステップレースとなる一戦。

現に直近10年で阪神大賞典を勝って天皇賞春出走した馬は、4-2-2-1と馬券内を外したのは2020年のユーキャンスマイル1頭だけ(4着)。※2019年シャケトラは天皇賞春に出走せず

今年は登録馬11頭と少頭数であることから紛れが起きにくいはず。比較的実力通りで決まると思われる。

出走馬の見解

※順次各馬の見解をアップしていきます。

ウインエアフォルク

ウインエアフォルク(2023年ジャパンC)

  • 2勝クラスで能力不足
  • 前走順調さ欠くも年齢的にも大幅な変り身は薄い

前走:阪神リニューアル記念(3勝クラス)5着/10人気

前走は内をロスなく回ってきたものの勝ったハヤテノフクノスケから1.5秒も離されて5着。中間の調整で一旦帰厩してから体調が整わず再仕上げして順調さを欠いたのも影響(馬体重+10kg)したかもしれないが、ハンデももらって物足りない内容。3勝クラスの身でG2格上挑戦の8歳馬。常識的に足らない。

ウィープディライト

  • 去勢後別馬
  • 飛びがキレイな馬で良馬場が理想
  • 瞬発力勝負より持続力勝負に向く

前走:許波多特別(2勝クラス)1着/3人気

ここまであまりレースを見てきていなかったのでデビューから全レースを見返した。昨年の春に去勢してから、今回が5戦目。去勢明けの1戦を除けば安定して長距離で結果を残している。こういう馬は去勢前と去勢後では別馬として見る必要がある。

前走で1年ぶりの右回りも問題なくこなした。去勢前のすみれSでは最下位に沈んだが、上位馬はサンライズアース、メリオーレム、ジンセイと3勝クラス卒業間近の実力馬で仕方なし。3月の阪神開催で、芝2000m以上のドゥラメンテ産駒が1-0-2-4と結果は強調するほどではないが、単勝回収率212%、複勝回収率117%と100越え。人気薄での激走が見られるので穴馬で一考余地あり。去勢前も瞬発力勝負では分が悪かったので、できれば前走同様に縦長の隊列となり持続力勝負が理想。馬場は飛びがキレイな馬なので良馬場が理想か。

コパノサントス

  • 良馬場なら割引
  • 休み明け2戦目で昇級初戦は厳しい

前走:ダイヤモンドS(G3)9着/7人気

父イスラボニータ・母父ハービンジャーの血統馬だけに、重馬場は苦にしないタイプ。できれば馬場が渋ってほしいが、今週は良馬場想定。先週の馬場なら一発面白かっただけに不運。使える脚が短いというよりも脚の使いどころが難しい馬。前走は重度の外傷で休養期間が長くなってしまっての休み明け。そして昇級初戦でいきなりの重賞挑戦。擁護できる材料はある。

ゴールデンスナップ

  • 前走メンバーレベルは低い
  • 馬場は渋ってくれたら評価上げる

前走:万葉S(オープン)1着/1人気

前走はオープンクラスとはいえこの馬も含めて2,3,5着馬は条件クラスの格上挑戦。ハンデ戦なので仕方がないが、メンバーレベルは条件戦程度といったところ。馬場も悪くタフなレースとなって最後はほぼ全馬がバテるレース。前走は素直に評価はしづらい。どんな条件でもデビューから掲示板を外していない安定感はあるが馬場が渋ってくれることを願いたい。

サンライズアース

  • 長期休み明け3戦目で上昇
  • 格上挑戦でも昨年の日本ダービー4着馬

前走:早春S(3勝クラス)2着/4人気

半年の休み明けを叩いての前走は、ハンデ戦ということで軽い馬に足元をすくわれたがトップハンデ58kgを背負って2着に善戦。同じ斤量のハーツコンチェルトが5着とハンデ差が少々影響したレース。今回は日本ダービー4着時と同じコンビ池添謙一に手戻り。調教でも跨ってきているので色気はあるし、長距離の池添謙一は時に一発狙った騎乗をしてくる時がある。さらに何といっても昨年の日本ダービー出走馬がその後の重賞でも多数好走している。

日本ダービー2024出走馬の主なその後の戦績

  • 1着ダノンデサイル:AJCC1着・有馬記念3着
  • 3着シンエンペラー:ネオターフカップ1着
  • 5着レガレイラ:有馬記念1着
  • 6着コスモキュランダ:ACC3着
  • 8着エコロヴァルツ:中山記念2着
  • 9着シックスペンス:中山記念1着
  • 10着ジューンテイク:神戸新聞杯2着
  • 11着アーバンシック:菊花賞・セントライト記念1着
  • 12着サンライズジパング:フェブラリーS2着
  • 15着ショウナンラプンタ:日経新春杯2着
  • 17着ビザンチンドリーム:レッドシーターフハンデキャップ1着
  • 18着メイショウタバル:神戸新聞杯1着

ショウナンラプンタ

  • 阪神コースは2戦2勝
  • 強い4歳世代

前走:日経新春杯(G2)2着/3人気

今年の4歳馬に限っては古馬相手にも好勝負していることから菊花賞で4着だったショウナンラプンタは世代上位の実力。今回、鮫島克駿から豊さんへの乗り替わり。1週前に豊さんが手応えは掴んでいるようだし、休み明け2戦目で状態も上がっている感じ。ここは天皇賞春に向けて結果が欲しいところ。阪神の舞台は2戦2勝と相性はいい。

ブローザーホーン

前走:有馬記念(G1)12着/11人気

昨年の宝塚記念優勝後は、京都大賞典でまた心房細動?と思ってしまうほどのブレーキで度外視。ジャパンカップは超スローの展開でこの馬にとっては苦手な瞬発力戦。有馬記念も良馬場でスローの展開で出していこうとしていたがポジション取れず動けず終い。昨秋からすべてが嚙み合わない状況。

先週の阪神競馬場は雨馬場で時計がかかる馬場だっただけに先週と同様の馬場なら狙っても面白かったが…今週は1週間晴れ模様の天気。昨年は阪神大賞典3着から本番の天皇賞春で2着と3000m超の舞台設定は間違いなく合う。この馬の取捨選択が今回は鍵。

マコトヴェリーキー

前走:京都記念(G2)3着/7人気

前走はタフな特殊馬場。良馬場で重賞でやれるかどうかは未知数。1勝クラスを勝ち上がったあたりから見てきた馬で、瞬発力型ではなく先行粘り込みといったタイプの馬。できれば上りの時計がかかるレース展開になってほしいところ。

リンフレスカンテ

前走:阪神競馬場リニューアルオープン記念(3勝クラス)4着/4人気

前走はイン前有利の馬場と展開で最後方からでは4着が精一杯の競馬。長距離適性はあるだけに舞台設定はOK。ただし相手が一気に上がる今回は厳しい戦いにはなるはず。この馬も一雨が欲しいタイプ。

ワープスピード

ワープスピード尾

前走:ダイヤモンドS(G3)4着/2人気

前走はヘデントールに完敗。海外遠征(メルボルンC2着)帰りの初戦ということを差し引いても、ヘデントールに勝負しにいって完敗しただけに物足りない。昨年同様にダイヤモンドS→阪神大賞典→天皇賞春のローテで今年もいくと思う。昨年は阪神大賞典2着だったが、調教でも遅れることがあって調教だけではまったく推せなかった。今年も1週前追い切りで3歳1勝クラスの馬に0.8秒先行して0.1秒遅れており決して調教からは強調材料が見いだせないのはいつものこと。調教については度外視していい。

ヴェローチェエラ

前走:日経新春杯(G2)4着/1人気

1番人気に押されて4着に敗れた日経新春杯だが、2着のショウナンラプンタは外々回ってロスのある競馬。それに対して差されたのは正直物足りなさが残った。デビューから上がり1,2位を記録していたが、前走は伸び負け。重賞の壁があったように思える。

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